令和5年度に実施する第三種電気主任技 術者試験から、これまでの筆記方式(問題用紙とマークシートを用いて行う試験方式)に加 えて、パソコンを用いて行う CBT 方式が導入されます。
CBT 方式でも出題形式は、これまでと同様です。
CBT方式ってどんな試験
CBT方式は「Computer Based Testing」の略称で、パソコンで行う試験です。
受験者はパソコンに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。
解答は、コンピューターにより自動採点されます。
出題者側からすれば、紙のテストでは難しい、音声問題・動画問題を出題できます。
今では英検や漢検、その他各種資格試験で採用されています。
入社試験で行われる学力テストもこの方式を取られるケースが多いです。
また、昨今の新型コロナウイルスの影響から、電験三種に限らず、より多くの試験でCBT方式が採用されていくことが予想されます。
※参考
以下の画像はCBT方式を使った他の試験
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CBT方式のメリットとデメリット
初のCBT方式での受験は不安を感じる方も多いと思います。
メリット、デメリットを考慮して、自分に適した試験方式を選択しましょう。
私が考えるメリット、デメリットは以下の通りです。
メリット
・試験会場は全国に200箇所以上あるため、これまで遠方の試験会場まで出向いていた方にとっては、より近い会場で試験が受けられる
試験は朝早く、終わりは遅いので、朝の移動時間を少しでも減らしたい人にはおすすめ
・試験日は定められた期間の中で個人が指定できる。
また、3日前までであれば試験日、試験会場の変更が可能なため、急な用事が出来ば場合でも対応が可能
・試験結果が試験当日にわかる
・科目毎に別日で受験することが可能
デメリット
・CBT方式が採用される初めての年なので、予期せぬトラブルが発生する可能性がある(受験側、運営側ともに)
*コンピュータの不具合など
・慣れないCBT方式により実力が発揮できない可能性がある
・試験問題の行き来が面倒
電気工事士試験のCBTテスト
令和5年度、第一種、第二種電気工事士試験の筆記試験でもCBT方式が採用されます。
これに伴い、実は2022年に電気工事試験のCBTパイロットテストが行われました。
詳細は以下の記事を参照ください。
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第二種電気工事士 CBTパイロットテスト開始!
2022年4月11日に一般財団法人電気技術者試験センターより、第二種電気工事士試験のCBT ...
続きを見る
2023年4月24日から、電気工事士でのCBT方式の試験がスタートしています。
受験者の反応をツイッターより抜粋しました。



検索すると、いい反応が多く見られました。やなり受験者にとってかなり利便性が向上した試験方式と言えるでしょう。
ただ一方で、筆記用具の持ち込み不可、もらえる計算用紙はA4一枚のみなど、試験上の制約もいくつかあるようです。
こちらはあくまで電気工事士でのCBT試験を受けた方の反応ですので、電験三種の場合の条件はまた違うかもしれません。
CBT方式受験方法
受験申し込み受け付け期間内に試験会場、試験日時を選択することが可能です。
また、科目毎に別日で受験することが可能です。
項目 | 上期試験 | 下期試験 |
---|---|---|
試験日(筆記方式) | 8月20日(日) | 令和6年 3月24日(日) |
〃 (CBT方式) | 7月6日(木)〜7月30日(日) | 令和6年 2月1日(木)〜2月25日(日) |
受験申込受付期間 | 5月15日(月)〜6月1日(木) | 11月13日(月)〜11月30日(木) |
受験料(インターネットによる申込) | 7,700円 | 7,700円 |
受験料(郵便による申込) | 8,100円 | 8,100円 |
以上、第三種電気主任技術者試験のCBT方式についてでした。
個人的にはやなり慣れている筆記試験の方がいいかなという印象です。
またコンピューター上だと試験問題を行き来するのは少し手間な気がします。
CBT方式で試験を受ける際は十分に下調べをしてから望むようにしましょう。