
2022年4月11日に一般財団法人電気技術者試験センターより、第二種電気工事士試験のCBTパイロットテストについての概要が発表されました。
密かに噂されていたこの試験について、ついに正式に公表され注目を集めています。
この記事ではテストのポイントについて説明します。
CBT とは?

CBTとは「Computer Based Testing(コンピュータ ベースド テスティング)」の略称で、コンピュータを使った試験方式のことです。
この試験方法は電気工事士試験の一次試験(筆記試験)で採用され、パソコンで問題の回答を選択することになります。
CBTの試験会場はテストセンターと呼ばれる場所で、全国に300ヶ所以上あります。
就活の採用試験で受けるWEBテストもこの形式を使うことが多々ありますね。
新型
実際に電気工事士試験で開催する会場がいくつになるか分かりませんが、会場が増えて利便性が向上することに期待です。
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株式会社CBT
CBTパイロットテストとは?

パイロットテストというのは、このCBT方式がペーパーテストと差異なく、公平なものであるか確認するものになります。
要はテストのテストみたいなものです。
ちなみにこの試験で合格点を取得しても試験合格とはならないので注意が必要です。
CBT形式を試してみたいという人、勉強の腕試しがしたいという方は受験してみる価値ありです。
電気技術者試験センターより
CBT方式導入に際して、従来の方式(問題用紙に印字された試験問題をみて、解答用紙(マークシート)に、筆記用具を使って解答する)と比べて受験者利便性(問題文の視認性、解答作業性等)に大きな差がないことを事前に検証を行うため、パイロットテストを実施いたします。
電気工事士一次試験でも、問題数は少ないですが、計算問題が出題されます。
解答はパソコンで行いますが、おそらく計算用紙もいくつか配られると思われます。
そうすると鉛筆とマウスを持ち替えながら試験問題を解いていくことになります。
この煩わしさも少なからず試験に影響するのではないでしょうか。
CBTパイロットテストはどうやって受けられる?

第二種電気工事士試験のCBTパイロットテストは応募者全員が受けられるわけではなく、抽選となります。
その受験規模は約1000名です。
昨年の上期下期の筆記試験受験者数が約15万人です。当然この規模の人数が申込するとは思いませんが、需要は高い為当選確率はかなり低いかもしれません。
受験までの流れは以下になります。
事前エントリー | 令和4年4月11日〜4月20日 |
選定結果のメール通知 | 令和4年4月25日 |
CBT申込 | 令和4年4月25日〜5月13日 |
CBT受験 | 令和4年4月28日〜5月20日 |
エントリーから受験まで一ヶ月です。
エントリー期間も9日間しかないので、興味のある方はすぐにエントリーしましょう。
CBTパイロットテストの試験内容は?
テスト実施日: 令和4年4月28日(木)~5月20日(金)
試験時間: 120分
試験内容及び試験範囲は通常の第二種電気工事士試験と同じになっています。
試験時間も本番と同じです。

まとめ
第二種電気工事士試験のCBTパイロットテストはパソコンで問題を解答する受験方式です。
詳しくは明記されていませんが、これが採用されれば受験会場と日程が増えるのではないでしょうか。
これも電気工事士が不足している背景からの制度変更なのでしょう。
職人が高齢化していく中、電気工事の需要はますます増加していきます。
このCBT方式の導入により、受験者の利便性が向上することに期待します。